羽子板市に行ってみました 羽子板市:その6

浅草寺の羽子板市って行ったことありますか?

地元に住む私も、人混みが嫌で、羽子板市の頃は浅草寺に近寄らないようにしていました。

そして「そもそも歳の市と羽子板市、どうして二つ名前があるの?」とか思っていたのです。

この疑問は前回までで解消したのですが、では羽子板市ってどんなところなのでしょうか?

そして実際に行ってみたら、どこか懐かしさの残る見ごたえ満点の行事だったのです!

そこで今回は、羽子板市の見物記を二回にわたってお伝えしたいと思います。

浅草羽子板市 目次その1:羽子板市の歴史(前編)その2:羽子板市の歴史(中編)その3:羽子板市の歴史(後編)その4:羽根突きしたことありますか?その5:羽子板ってなに?その6:羽子板市に行ってみました①その7:羽子板市に行ってみました②その8:ガサ市に行ってみました

羽子板市の巨大羽子板の画像。
【羽子板市の巨大羽子板】

浅草寺境内で羽子板市の初日、17日は朝から雨、お昼ごろにようやく上がったものの、肌寒く、厚い雲が取れません。

雷門をくぐると、仲見世通りは相変わらず外国人旅行者でいっぱい、着物姿の方も多いのですが薄手なのでなんだか寒そうです。

そうこうしているうちに、いよいよ仲見世裏を通り抜けて宝蔵門から境内に入ります。

そして宝蔵門前からさっそく羽子板の露店が並んでいるのだけど、個々はちょっと我慢して、まずは観音様を拝みに行くことにします。

こうして浅草寺本堂に到着、一見したところいつも通りの賑わい、羽子板市だからもっと込み合うと思っていたので、ちょっと意外です。

さて、お参りもしたので宝蔵門まで戻って、羽子板の露店が並んでいる辺りをぶらぶらと散歩することに。

眺めていると、みなさん足を止めて写真を撮ったり近づいて見たり、非日常的な光景に気分が高まっているのが分かります。

羽子板市に来た芸者さんの画像。
【羽子板市に来た芸者さん。ものすごい人気でした。】

押絵羽子板の華やかな色彩はインスタ映えするのでしょう、ものすごい人気で人だかりができています。

ここで改めて、羽子板市でどんな感じでお店が出ているのか、ざっと見渡してみましょう。

どうも羽子板の露店は、宝蔵門と本堂、五重塔に囲まれた20~30m四方のエリアと宝蔵門前に集まっていて、そのほかの境内、参道を挟んで右側一帯は、飲食系の屋台が並んでいるような印象です。

江戸時代の錦絵と比べると、お店の数が若干減っている印象を受けますが、それでも150軒くらいの露店があるのではないかと思います。

中でも やはり人気があるのは押絵羽子店、店前には多くの人が集まってスマホで撮影したり、羽子板店をバックに自撮りしています。

しかもみなさん笑顔で大はしゃぎ、やっぱり特別な景観なんですね。

見たところ、多くの外国人旅行客が撮影している中に、日本人のカメラマン、さらにはテレビ局のカメラまで混じる盛況ぶりです。

確かに、羽子板市は季節の風物詩、師走を象徴する風景だと、大いに納得したのでした。

ところで、見ていると羽子板を撮影する方は多いのですが、買う方はほとんど見かけません。

そこで思い切って、お店の人に値段を聞いてみたところ、押絵羽子板ではなく手描きの羽子板を勧められました。

こちらなら数千円で購入できるとのこと、確かに狭い家の中で飾るとしたら、おススメの手描きの羽子板が限界でしょう。

どうやら見るだけの客と見抜かれたらしく、押絵羽子板は高い、と言われてそれ以上聞けませんでした、店員さんさすがの眼力です。

今回は羽子板市のにぎわいを、ざっと見てきました。

次回では、さらにじっくりと見回って、羽子板市のディープな魅力を探ってみたいと思います。

浅草羽子板市 目次その1:羽子板市の歴史(前編)その2:羽子板市の歴史(中編)その3:羽子板市の歴史(後編)その4:羽根突きしたkとありますか?その5:羽子板ってなに?その6:羽子板市に行ってみました①その7:羽子板市に行ってみました②その8:ガサ市に行ってみました

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