鳥越神社の豆まきに行ってきました。

今回は鳥越神社(東京都台東区鳥越2-4-1)の豆まきに行ってきました。

鳥越神社の豆まきの画像。
鳥越神社の豆まきは、暗くなるまで行います。

鳥越神社では、例年3月3日午後4時から境内で豆まきが始まります。私が鳥越神社に到着したのは、豆まきも佳境に入った午後6時でした。夕闇の包まれる鳥越神社からは 遠くからでも豆まきの掛け声や歓声が聞こえ、道行く人も振り返るにぎやかさです。境内北側の仮設の舞台前には、手に手に大きな紙袋やカゴなどを持った100人近い人が詰めかけています。掛け声に合わせて豆がまかれるたびに紙袋を掲げた人が舞台に押し寄せて黄色い歓声を上げていました。

豆まき開始時から参加していた知人に聞いたところ、午後3時過ぎから準備に入り、そのあと本殿で神職が追儺の祝詞を挙げたそうです。神事には各町会の代表と豆まきする福男・福女が参加したとのことでした。

ちなみに、福男・福女になるには、鳥越神社の氏子18町会に在住の方が対象で、1月後半頃に参加費を添えて町会に参加申し込みをします。参加費6,000円ですが(2019年時点)、各町会から補助が出る場合が多く、参加者の負担は3,000円程度です。本来は厄年の善男善女が福男・福女になるのですが、近年は厄年にこだわらずに希望者を募る町会が多いようです。

ここで、豆まきの手順を見てみましょう。豆をまく福男・福女は 町会ごとに3~4名一組になって豆まき順にお祓いを受けた後、舞台に上がります。ここから掛け声に合わせて、集まった群衆めがけて豆をまきます。

参加町会の豆まきの順番は、今年度の6月に行われた鳥越神社の例大祭で本社神輿が渡御した順番になっています。この渡御のコースは南回りと北回りの二つで、これが交互に行われます。ちなみに、2019年度は南回りでした。

豆まきの画像。
小学生の女の子が登壇で、会場の興奮も高まります。身近な人が豆をまき、豆をまかれるほのぼのとした光景が見られます。

豆をまくのは年配の方が中心ですが、なかには若い方もおられます。珍しく小学生の女の子が舞台に上がった時には、観客の興奮が最高潮に達しました。豆をまくのも撒かれるのも 同じ地域の住民ですのでお互い顔見知りの場合もあって、両者の距離が極めて近いのが行事をほのぼのとした雰囲気にしています。参加者の中にはカメラマンも多く、鳥越神社の豆まきの人気のほどがうかがえました。

鳥越神社は氏子が18町会ありますので、町会や年男・年女の紹介などのアナウンスでの小休止も多く、長丁場となります。豆まきは開始から約2時間30分で終了し、再びいつもの静かな境内に戻りました。

鳥越神社では、1月の初詣仕事始めから始まりどんと焼き、2月の豆まき、6月の鳥越祭と茅の輪くぐり、7月の水上祭、8月の箸まつり、11月の七五三参りと、一年を通して様々な神事が行われています。

みなさんもぜひ、鳥越神社の神事に参加して日本の伝統文化に触れてみてはいかがでしょうか。

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