地域の隠れた魅力を紹介する鳥蔵柳浅。
前回はステキなお店や鯔背な半天をご紹介しました。
今回は「松根屋」〔東京都台東区浅草橋2‐1‐10〕(https://matsuneya.jp/)のもう一つの魅力、で団扇作りの見学・体験をしましたのでご報告します。
【松根屋】その1:松根屋とは? ・ その2:創業105周年 ・ その3:素敵な団扇を作ってみよう! ・ その4:扇子ってなに?⦅扇子の話①⦆ ・ その5:扇子って何に使うの?⦅扇子の話②⦆ ・ その6:扇子はどこで作る?⦅扇子の話③⦆ ・ その7:扇子はどうやって作る?⦅扇子の話④⦆
美しい扇や扇子が並ぶ店内から、階段を下って地下へ。
階段を下った先にある地下室の一角で団扇が作られています。
地下室は夏でもひんやり涼しく快適!
一年を通じて気温と湿度がほぼ一定しているそうです。
まず、房州産(千葉県館山市)の竹で作った骨に糊で地紙を貼っていく作業から。
貼り終わったら、しっかり乾燥するまでしばらく置いておきます。
しっかり乾燥したら四角い淵部分を丸く成形する工程です。
この工程では大きく弧を描いて半円形をじた特製の包丁を使います。
これを、団扇にあてがって木槌でたたくとあら不思議、ガタガタだった縁が包丁を当てた半分だけきれいな丸型に成形されました。
団扇をくるっとひっくり返して再び包丁を当てて木槌でたたくと、見事な丸型に早変わりです。
この作業はちょっと危険なので、熟練の職人さんにやってもらうことにして子供たちは横で見学しました。
次は、切ったままでは引っかかったり切断面が見えたりしてよくないので、縁に紙のテープを糊で貼っていきます。
この縁貼りが最も難しい工程とされていて、かつては「縁師」という専門の職人さんがいたくらい難しい繊細な作業、子供たちもちょっと不安そうです。
丸い形に、テープを両面が均等になるように貼るのはなかなか難しい上に、糊がすぐに乾いてきてしまうので焦ってしまうと、テープはぐちゃっと汚くなくなりやり直しになってしまいます。
ここまでの工程が終わると、再びしっかりと乾燥させます。
最後に検品をして出来上がりとなりました。
松根屋さんでは子供たちに団扇つくりを体験する会を開催されています(不定期開催)。
お店の皆さんがとても丁寧に指導してくださるので、楽しく団扇を作ることができること間違いなし!
申し込めば大人向けの体験会も開催してくれるので、興味のある方は松根屋さんまで問い合わせてみてください。
このほか、松根屋さんではお祭用の大団扇も制作しており注文可能とのこと。
こちらは仕入れた真っ白な大団扇に、お客様の要望に合わせたデザインを作成し、手作業で彩色してくれます。
今度の夏は松根屋の扇子と団扇を使って、ECOでおしゃれに極めてみませんか?
この町には素晴らしいものを作る方、最上の技術を持つ方が多くいらっしゃいます。
例えば、和菓子や畳、団扇や茶筒、革製品、革靴、クルミボタン、写真、日本刀研磨などなどです。
鳥蔵柳浅では、町の匠たちを応援しています。
また、鳥蔵柳浅では地域の子供たちが町の匠たちの技を体験・見学できる会を開催しています。
【松根屋】その1:松根屋とは? ・ その2:創業105周年 ・ その3:素敵な団扇を作ってみよう! ・ その4:扇子ってなに?⦅扇子の話①⦆ ・ その5:扇子って何に使うの?⦅扇子の話②⦆ ・ その6:扇子はどこで作る?⦅扇子の話③⦆ ・ その7:扇子はどうやって作る?⦅扇子の話④⦆
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