「修善寺の雨」川瀬巴水(昭和8年)

【「修善寺の雨」〔部分〕川瀬巴水(渡辺版画店、昭和8年)国立国会図書館デジタルコレクション】

春雨にけぶる修善寺温泉のシンボル・独鈷の湯を抒情的に描いた作品です。

気になるのは、入浴中の女性。

連れがいるようですが、外から丸見えなのを気にしないのがスゴすぎます。

じつはこの作品、スケッチ段階は男性だったうえ、雨も降っていませんでした。

歴史ある修善寺温泉を、より抒情的で艶やかにみせる演出が加えられたのでしょう。

ちなみに、病弱だった巴水は、子供のころから温泉に通っていました。

温泉への深い感謝と愛情が、作品に込められているのかもしれません。

【「修善寺の雨」川瀬巴水(渡辺版画店、昭和8年)国立国会図書館デジタルコレクション】

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