台東区浅草橋2丁目に、私の知らない昭和初期の建物があると聞いて見に行ってきました。
位置からみて、この建物のことなのですが、昭和20年代後半~30年代前半頃の建物のように見えます。
ほんとのところ、どうなのでしょうか。
今回は、この建物を詳しく見てみましょう。
この建物のチャームポイントは、2階の出窓でしょう。
戸袋の上や、出窓のうえにさらに出窓と、なんだか見ていて楽しくなる建物です。
まるで戸袋のように2方向に突き出した窓ですが、よく見るとそのうえには先端部分に銅板をはった降棟と長押が顔を出しているではありませんか!
どうやら、戦前の建物を、戦後に大幅改装してこの姿になったようです。
この建物、どうやらベランダ部分を部屋として使えるように大改装して、現在の不思議な姿になったようです。
ちなみに、隣には以前ご紹介した屋根飾りのある昭和レトロの建物が並んでいます。
1階も改装されて、現在は倉庫として利用されているようです。
この建物の道向いでは、街区を一つ丸ごと再開発してマンションを建設中。
戦前の建物を含む町並がごっそり消えて、町の雰囲気が大きく変わりつつあります。
昭和の風情を残す下町が、まさに消えつつあるのがなんともさみしいところです。 (2022年11月21日)
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