本物のクリスマスってどんなものか知りたくて、地域の教会に足を運んでみることにしました。
そこで、我が町が誇る殉教の聖地、カトリック浅草教会〔東京都台東区浅草橋5-20-5〕の「主の降誕(日中のミサ)」に行ってみましたので、その様子を前後編二回にわたってレポートしたいと思います。
【カトリック浅草教会のクリスマス 目次】①クリスマスミサに行きました / ②クリスマス・ミサの後半です
12月25日はあいにくの曇天、午前10時から主の降誕 日中ミサが行われると聞いていたので、その10分前に教会に到着しました。
見たところ、聖堂内はかなり込み合っているようなので、入り口に立っておられた神父様らしき人に、ミサに参加させてもらっても大丈夫か、お尋ねしたのです。
すると、ありがたいことに、異教徒である私にも「どうぞ、どうぞ」と言ってくださったので、さっそく堂内に入ったのでした。
堂内はひんやりとした空気のなかに厳かさが感じられ、高い天井と窓からわずかに射す光が、気高い雰囲気を醸し出しています。
見渡すと、前の方に空きがあったので、邪魔にならないように、その右端の席を選んで、ベンチの端っこに座りました。
さっそく、いただいた典礼の手引きを拝読していると、ミサ前のお忙しい時にもかかわらず、先ほど入り口でお会いした神父様が来てくれました。
そして、ここに来たいきさつなど二三簡単に質問されたあと、丁寧に聖体拝領時のことなどを、手短に教えてくださったのです。
神父様がミサの準備に戻られた後、改めてご御堂内を見渡すと、参加者は約60人、年配の方が多いですが、子供や若者、外国人の方もおられます。
世話役の方が一声かけられると、オルガンの音色が堂内に響きわたり、入祭の歌を合唱がはじまります。
歌に合わせて、先ほどの神父様と二人の侍者が祭壇へ進むのを、まるで映画か何かが始まったような心持で、私は眺めていたのでした。
ところで、堂内前方に、数字や記号を記したボードがあって、これが数字や記号が歌の番号を示しているらしいのですが、異教徒の私にはよくわかりません。
また、イベントの間に聖歌の合唱が入るのですが、歌は知らないし、どのタイミングで入るのかよくわからなかったので、ちょっとどうしていいか分からなかった、というか私が音痴なので、今回は聞くに徹することにしておきます。
全部で8曲くらいあったかと思いますが、信者のみなさんは心得たもので、みなさん見事に歌っておられました。
荘厳な雰囲気の中、いよいよミサが始まります。
集会祈願、第一朗読、答唱詩編と続いたあと、第一朗読は信者の女性、やさしい柔らかい声の方で、イザヤの預言を見事に朗読されました。
第二朗読も信者の女性、こちらはヘブライ人への手紙です。
アレルヤ唱を挟んで、神父様による福音朗読、ヨハネによる福音と続きます。
先ほどお会いした神父様は、よく通るやさしくも力強い声の持ち主で、聞きほれてしまいました。
続いて神父様の説教では、最近かかわられたベトナムや中国から来た若者との交流の話題をきっかけに、「言(ことば)」と「証(あかし:言がかたちのなったもの)」について、やさしく語られます。
「証」がいかに人の生きる助けになるかを、ご自分の体験を交えながら、わかりやすく話してくださいました。
そして、今の世の中では言があふれているのに対して「証」があまりに少ないのでは、と、問題提起されます。
さらに続けて、家族や隣人、「兄弟たち」への愛を、「言」だけでなく「証」にしましょう!と力強く説かれたのです。
最後に、異教徒でありながら未知の教会にやって来た私の話をされて、その勇気をたたえてくださり、もうこれにはビックリです。
まだまだミサは続きます、その様子は次回にて。
【カトリック浅草教会のクリスマス 目次】①クリスマスミサに行きました / ②クリスマス・ミサの後半です
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