扇子の話① 扇子って なに? 松根屋 その4

日本の高温多湿な風土の中から生まれた扇子、美しくて風情があり、持つ人に優雅さと気品を感じさせてくれます。

ところでみなさんは扇子ってなんなのか、ご存じでしょうか?

その歴史や構造、作り方や各部位の名前、言えるでしょうか?

うーん、私も深く考えたことが無いので、ちょっと自信がありません。

そこで今回は、扇子と団扇の専門店・松根屋 〔東京都台東区浅草橋2‐1‐10〕 に教えてもらいながら、扇子をもっと知りたいと思います。

まずはじめに、扇子の構造からみてみましょう。

「国芳もよう正札附現金男」(歌川国芳、大英博物館)の画像。
【「国芳もよう正札附現金男」歌川国芳、大英博物館】

【松根屋 目次】その1:松根屋とは?その2:創業105周年その3:素敵な団扇を作ってみよう!その4:扇子ってなに?⦅扇子の話①⦆その5:扇子って何に使うの?⦅扇子の話②⦆その6:扇子はどこで作る?⦅扇子の話③⦆その7:扇子はどうやって作る?⦅扇子の話④⦆その8:戦いに使う扇子⦅扇子の話⑤⦆

そものそ扇子ってなに?

扇子の名前は古い日本の言葉、「あおぐ」に由来しています。

言葉が示す通り、扇子は日本で奈良時代ごろに誕生しました。

その後、様々な用途に用いられて、日本文化になくてはならない道具となっています。

扇子の部位説明の画像。
【扇子の部位の名前】
扇子のセメ紙の画像。

扇子の構造

扇子は、幾本もの竹などでできた骨を要(かなめ)で綴じ合わせたものに 紙や布を貼ったもので、折り畳みできる構造になっています。

要が外れると扇子がバラバラになてしまうことから、「扇の要」の例えが生まれています。

松根屋店内の扇子が並ぶ画像。
【松根屋の店内。美しい扇子が並ぶ光景は圧巻です。】

扇子をさらに詳しく見てみましょう。

竹や木・金属や象牙などで作った骨(ほね)の一端を要(かなめ)が留めて、その上に紙や布、羽毛などを貼ります〔扇面(せんめん)〕。

骨の両端はひとまわり太いものになっており〔親骨(おやぼね)〕、使わない時には輪になった紙〔セメ紙(せめがみ)〕で形が崩れないように止めておきます。

松根屋の扇子は、すべてが手作りの日本製です。材料も竹と、植物から作った和紙、金属製の要と、すべてが自然由来の素材で出来ています。

「(扇子散し)」(『美界、第1』藤田徳太郎編・撮影・発行 明治41年、国立国会図書館デジタルコレクション)の画像。
【「(扇子散し)」『美界、第1』藤田徳太郎編・撮影・発行 明治41年、国立国会図書館デジタルコレクション】

扇子の魅力とは

扇子は江戸時代からファッションアイテムの一つとして重視されていました。

扇子が醸し出す優雅さと気品あふれる仕草には、洋の東西を問わず多くの人を魅了して止みません。

また現在では、扇子の持つ地球環境に優しくECOな涼を取る道具として注目されています。

松根屋 HPはこちらです。https://matsuneya.jp/ (外部リンク)

「(扇売りと女)」(喜多川歌麿、大英博物館)の画像。
【「(扇売りと女)」喜多川歌麿、大英博物館】

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