浅草橋5丁目、路地奥に建つブリキ屋根の古民家

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【浅草橋五丁目ブリキ屋根の古民家外観】

「浅草橋5丁目、車も通れぬ路地の奥に、緑のトタン屋根のかわいい昭和初期の建物がある」と聞いて半信半疑に現地に行ってみました。

工事現場の向こう側、ビルに埋もれるように、それらしき建物が見えます。

画面中央、トタン屋根の小さな建物です。

そこで、今回はこの建物について見てみましょう。

この建物を近くでみてみると、たしかに1階の引き戸に古そうな雰囲気を感じます。

しかし、現状で昭和初期の建物である確証は得られませんでした。

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【浅草橋5丁目付近、平成元年撮影空中写真(国土地理院Webサイトより)】

平成元年の空中写真をみてみると、たしかに緑の屋根の建物が同じ場所に立っているのがわかります。

大きさと屋根の形が同じ建物は、昭和22年の空中写真でも確認できました。

そうやら、この建物が戦前からあったのは間違いないようです。

 昭和を感じる玄関は、植栽もあって、なかなか風情があって、ほっこりするいい感じです。

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【浅草橋5丁目ブリキ屋根の古民家1階の外観】

この建物がかわいい昭和初期の建物なのか、現状では判断できません。

しかし、答えはトタン板の下に隠されています。

周りが再開発で姿をかえるなか、謎が明かされないまま この建物が消えるような結末だけは勘弁してほしいところです。   (2022年11月19日 初出)

残念ながら、この建物は2023年2月に取り壊されました。

取り壊しの際に確認聞したところ、昭和初期の建物で、板壁だったとみられます。

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【取り壊し中の浅草橋5丁目ブリキ屋根の古民家】

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