町探検 小学2年生のワクワクチャレンジ

地域の隠れた魅力をお伝えする鳥蔵柳浅。

今回ご紹介するのは、台東育英小学校2年生による「町探検」です。

「町探検」とは、小学校2年生が学校を飛び出して地域のお店を訪問、実際に仕事を体験してお店の人にインタビューをする特別授業です。

小学生が遊びや地域の行事の中ではなく、普段の地域社会に接する初めての機会がこの「町探検」と言えるでしょう。

金井畳店で金井さんに畳作りを見せてもらう子供たちの画像
【金井畳店で畳作りを教えてもらう子供たち。写真提供:金井功さん】

ここで「町探検」の進め方をちょっと見てみましょう。

まず、あらかじめ協力を申し出てくださった地域のお店や会社を先生方がリストアップして、その中から生徒が自分で行きたいところを決めることからはじめます。

希望が出そろったら先生方が相談し、生徒たちを行先ごとに班決めして下さいます。

ちなみに、この班は行き先を優先させて振り分けますので、別クラスの子供と一緒になることもしばしば、いつもと違うお友達との共同作業になることも楽しみの一つです。

次に、子供たちは事前に自分たちが訪問するお店の予習をして、質問内容などを考えておきます。

また、訪問に際しては班の数が多いので、先生方が随行するとは限りません。

もしかしたらですが、自分たちで行くこともありえます。

とはいうものの、そこは保護者の方々がしっかり見守って安全を確保してくださいます。

金井さんに手伝てもらいながら畳作りを体験する子供たちの画像
【実際に畳作りを体験する子供たち。畳張りを使うにはかなり力が必要で、驚いた様子です。写真提供:金井功さん】

子供たちは、今まで見たことがないような仕事の道具類を触らせてもらったり、使い方を教えてもらったりします。

そのあと、考えてきた質問をお店の方にぶつけるのです。

その答えはもちろん、仕事場の見慣れない道具たち、空気やにおい、温度など、体感したことのすべてが子供たちの貴重な経験となっていきます。

知っているようで案外知らない自分たちの町を見に行くという意味では、子供たちにとって 確かにワクワクするような「探検」なのです。

金井さんに質問する子供たち。金井さんと子供たちは車座になってる画像
【考えてきた質問を金井さんにぶつける子供たち。
どんな質問が飛び出したのでしょうか。写真提供:金井功さん】

キラキラした子供たちの目、弾む声、上がる歓声、いずれをとっても、子供たちがものすごい勢いで何か大切なものを吸収している証です。

喜多川歌麿の浮世絵。子供に書道を教える美人の画像
【喜多川歌麿「婦人手業拾二エ 寺子屋」 いつの時代も学ぶ子供たちの姿は愛おしいものです。】

ご参加いただけるお店や会社は、諸般の事情で年ごとに代わっていきます。

今年は鳥蔵柳浅と関係の深いお店が参加されていますのでご紹介します。

金井畳店〔東京都台東区浅草橋2‐13‐9〕(https://www.facebook.com/tatamiya-kanai/)(http://tatamiya-kanai.com

松根屋〔東京都台東区浅草橋2‐1‐10〕(https://matsuneya.jp/

シバタスタジオ〔東京都台東区柳橋1‐14‐6〕(https://www.facebook.com/shibatastudio/

港屋〔東京都台東区鳥越1-15-1〕

楊洲周延の錦絵。大奥で事を教えています。
【楊洲周延「千代田の大奥 琴」 学びは楽しいものであってほしいと思います。】

私たちの町の小学生は、さまざまな学校行事を通じて成長していきます。入学式にはじまり、写生大会町探検七夕運動会、遠足、学芸会と音楽会、席書会、そして修学旅行と卒業式。

そして六年間で様々な体験をして大人になて行く子供たちを、町のみんなで見守っているのです。鳥蔵柳浅では、子供たちの地域学習と、それを支える町のみなさんを応援しています。

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