金色の東京(その2) 冬の訪れを告げる色 

前回は都会的な黄葉の名所二つをご紹介しました。

今回は前回とは違って、暮らしの中に溶け込んだ私たちの町の黄葉ポイントをご紹介したいと思います。

金色の東京 目次①山吹色に染まる街②冬の訪れを告げる色 ③東京と銀杏の素敵な関係

銀杏岡八幡神社(東京都台東区浅草橋1-29-11)では、その名の通り立派な銀杏の社叢を見ることができます。

かつてこの地には、源頼義と義家が奥州に安倍一族を追討する際に立ち寄って植えたとされる銀杏の大木がありました。

この大木は、残念ながら文化3年(1806)に火災で焼失してしまいましたが、現在でもその子や孫にあたる銀杏の木が大切に守られています。

神社の由来に深く銀杏が関係することから、神社の紋は中輪三銀杏となっているほか、絵馬やおみくじ、お守りといろいろなものが銀杏デザインなのです!

しかもカワイイことこの上なし!きっとあなたの気に入ることでしょう。

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蓬莱園跡の大イチョウは東京都指定の天然記念物に指定される巨木です。

現在は東京都立忍岡高校(東京都台東区浅草橋5-1-20)の敷地となっているこの場所は、かつて江戸時代 肥前平戸藩松浦家別邸(のちに上屋敷)でした。

そして邸内には面積約二千六百坪を誇る名園・蓬莱園が整備されていたのです。

残念ながら関東大震災によって荒廃して廃園となり、現在はこの大イチョウと池の遺構を残すのみとなっています。

この大イチョウ、江戸時代からの歴史を持つ巨木ですので、江戸誕生から 地域の変遷を見守ってきた生き証人なのです。

この木は巨木ですので黄葉は大迫力で見ごたえ満点、降り積もった落ち葉の黄色と池のコントラストは見事です。

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鳥越神社(東京都台東区鳥越2-4-1)の社叢にも銀杏の大木がまとまって見られる隠れた黄葉ポイントです。

鳥越神社は651年創建とされる古社で、江戸最大級の千貫神輿の出る初夏の鳥越祭りで有名な古社。

社叢には銀杏のほかにも紅葉や柿などが植えられているので、少し時期ずれますが、いろいろな秋の風情が楽しめます。

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浅草寺(東京都台東区浅草)境内にも多くの銀杏の大木があります。

広い境内ですので、散在する銀杏はあまり目立ちませんが、一本一本はかなりの巨木、見上げる黄葉もなかなかの迫力です。

そんな浅草寺で特に黄葉が見事なのが弁天堂。

小高い丘上にある弁天堂の周辺には銀杏の大木が群集しているので、都会の真中とは思えない風景を見ることができるのです。

また、丘の上からは広い浅草寺境内を一望することもできるのでお勧めです。

ここまでたくさんの黄葉の名所を巡ってきました。

このほかにも紹介しきれないくらいたくさんの、いうなれば町のいたるところにステキな場所があるのです。

ここで一つの疑問が湧いてきます、「なぜ東京には、これほど銀杏の木が多いのだろうか?」

次回では、この疑問を解消していきたいと思います。

金色の東京 目次①山吹色に染まる街②冬の訪れを告げる色 ③東京と銀杏の素敵な関係

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