「この人、面白い!モデルは誰?」
新型コロナの第4波が襲来していた2021年の春、いっしょに朝ドラ「おちょやん」をみていた子供たちがたずねてきました。
画面には塚地武雅さん演じる花車当郎と、杉咲花さんを演じる「おちょやん」こと浪花千栄子の笑顔が並んでいます。
「ああ、この人のモデルは花菱アチャコ、しゃべくり漫才を始めた人や。」
朝ドラに限っても、「心はいつもラムネ色」では門野卓造がちょっと理屈っぽいアチャさんを、「わろてんか」では前野朋哉がちょっと計算高いアチャさんを演じていました。
人気者のアチャさん、私もエンタツと組んだ「早慶戦」の真似をしたりで説明に力が入ります。
クスッともしない子供たち、「きっと本物は面白かったんだね~。その人、出身はどこ?」
「福井の勝山」ちょっとへこみつつ私。
「それどこ?」
「『ブラタモリ』、恐竜で出てきたところ」
「ああ、それだったら覚えてる!でもほかに何があるの?」
越前勝山の見どころ
新型コロナの影響もあってしばらく行けそうにないので、ここはネットで勝山市Webサイトをチェックしました。
福井が誇る福井県立恐竜博物館のほかにも、勝山には勝山城、平泉寺、そして越前大仏など、見所がたくさんあります。
「これっていつのもの?」と子供たち。
「恐竜はジュラ紀や白亜紀だから2億年から6500万年くらい前、勝山城は柴田勝家のころだから440年くらい前を再建しいてるみたい。
平泉寺は養老年間開基だから1300年前くらいにできたし、越前大仏は昭和かな。」
「へー、それで、勝山出身の人ってどんな人がいるの?」重ねて子供たちからの質問です。
越前勝山が生んだ偉人
「アチャさんのほかっていうと、歴史家の平泉澄とプロレスの天龍源一郎かなあ。」
「知らないよ!」
「平泉澄(ひらいずみきよし・1895~1984)は大正・昭和に活躍した皇国主義・国粋主義の歴史家。東京帝国大学教授で、敗戦後は故郷に戻って白山神社の宮司してた人。
天龍源一郎(てんりゅうげんいちろう・1950~)は大相撲出身のプロレスラーで、ジャイアント馬場とアントニオ猪木の両方からフォール勝ちした「生ける伝説」。今もタレントとして活躍してるよ。」
「無茶苦茶でごじゃりまするがな!」
アチャコのギャグで話題を〆て、子供たちはすっかりどや顔です。
それでは、子供たちのリクエストに応えて、次回からは、福井県勝山と小笠原家の歴史を探ってみましょう。
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