前回はシバタスタジオ〔東京都台東区柳橋1‐14‐6〕(https://www.facebook.com/shibatastudio/)の技術の高さを中心にご紹介しました。
今回は見方を変えて、町の記憶を残す町の大切な宝物としての側面からシバタスタジオの魅力を探ってみましょう。
前回見たように、シバタスタジオの柴田昌勝さんは世界的に有名な肖像写真家です。
世界的に有名な方は近づきがたい雰囲気の人物を想像しますが、柴田さんはその逆で、地元住民にとって親しみある存在なのです。
というのも、お父さんお母さん世代には昌勝さん、お子さんたちは息子の祐介さんが、育英小学校の学校写真でお世話になったという方も多いのではないでしょうか。
ご存じの方も多いかと思いますが、学校写真師として、地域の子供たちの成長を親子二代で見守ってこられたのです。
私の友人が台東育英小学校の写真を見て、そのクオリティの高さに驚いていましたが、ちょっとした写真でも手を抜かない、きっちりした仕事をしてくれます。
先日、私の娘たちも撮影してもらいました。
撮影された写真には、娘たちの姿だけでなく、体温や笑い声、緊張や希望・・・娘たちの存在が見事に写し出された写真の数々に、私は思わず息をのみ泣きそうなほど愛おしい気分が込み上げてきたのです。
大切な思い出を、いつも傍らに置いておくのは、ちょっとした幸福です。
そして、娘たちの微妙なしぐさや表情から、普段の生活では見過ごしていた、もう子供時代が終わりつつある彼女たちの「今」を目にして、私は思わずハッとするのでした。
町の写真館は町の記憶を形にして残す、町にとってかけがいのない場所です。
その記憶を、鮮明に息遣いまで切り取って残してくれる柴田さんがこの町にいてくれる幸せを感じずにはいられませんでした。
あなたも大切な家族の「今」を残してみませんか?
この町には素晴らしいものを作る方、最上の技術を持つ方が多くいらっしゃいます。
例えば、和菓子や豆菓子、畳、団扇や茶筒、革製品、革靴、クルミボタン、写真、日本刀研磨などなどです。
鳥蔵柳浅では、これらの方々を応援しています。
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