【柏屋】①アキバの老舗せんべい屋 / ②町の宝・老舗せんべい屋
地域の隠れた魅力をお届けする鳥蔵柳浅、今回は「柏屋」さんをご紹介します。
最近は用事で秋葉原を通るたびに、町が姿を変えているのに驚かされていました。
そんな中で とびぬけて古風、まさに高度成長期はじめ頃の佇まいを残す柏屋さんのことが気にかかり、今回思い切って訪問してみました。
柏屋(東京都千代田区神田平河町1番地)さんは創業大正8年(1919)、あられやおかき、せんべいの老舗です。
戦時中の疎開時を除いて、場所をかえることなく百年以上のれんを守ってこられました。
そのため、創業から関東大震災、東京大空襲とバブルの乱開発と、幾たびもの時代の荒波に耐えた老舗は、昭和を思わせる佇まいを残すこともあって神田平河町界隈のランドマーク的存在。
遠くからでも目立つ「せんべい」の趣のある看板は、この場所が電脳とオタクの町・アキハバラと昭和通りを隔て隣にあることを忘れさせてくれます。
お店の外観は、昭和30年代を思わせる趣のある風情。
大きなガラスの引き戸で店内も明るく開放的で入りやすい感じです。
お店の中には大きな曲面ガラスのショ-ケース、台の上には計りと丸瓶二つがかわいらしく並んでいます。
小石を敷き詰めた懐かしい床、お店中央の丸柱とともにおかみさんがピカピカに磨かれているのはビックリです。
ケースの中にはおよそ35種類の商品が種類ごとにぎっしりと入っています。
お店に並ぶせんべいは、すべてがお店奥にある工房で二代目のご主人の手焼き、どれも魅力的。
どれを買おうか迷っていると、おかみさんが人気はげんこつと海苔巻き、子供さんにはチーズや明太のおかきが人気と教えてくださいました。
創業時からの看板商品が「げんこつ」。
カリッとした歯ごたえにシンプルな醤油味、口に入れた時の醤油の香りがたまりません。
このほか、磯部巻、丸や棒などの昔ながらの手焼きせんべいは、いずれ劣らぬ逸品です。
チーズやわさび、えびなどのおかき類も充実したラインナップです。
しかも、店内商品の大半が一袋300円となっています。
品川巻など一部が一袋500円、ザラメや胡麻丸など大判せんべいが1枚80円とすべて子供さんでも買えるお手ごろ価格、しかも税込みとなっています【価格はいずれも2020年1月現在のものです】。
柏屋 店舗情報
所在地:東京都千代田区神田平河町1番地
営業時間:11:00~19:00
定休日:土日祝、年末年始
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