最近は、おしゃれで扇子を持つ人が増えたように思いませんか?
前回見たように、風を送って涼感を得るのが基本ですが、千年の歴史の中で扇子は日本文化に深く根差し、なくてはならないものと言えるまでになりました。
そこで前回に引き続いて松根屋〔東京都台東区浅草橋2‐1‐10〕さんに、扇子の様々な使い道について教えてもらいたいと思います。
【松根屋 目次】その1:松根屋とは? / その2:創業105周年 /その3:素敵な団扇を作ってみよう! / その4:扇子ってなに?⦅扇子の話①⦆ / その5:扇子って何に使うの?⦅扇子の話②⦆ / その6:扇子はどこで作る?⦅扇子の話③⦆ / その7:扇子はどうやって作る?⦅扇子の話④⦆ / その8:戦いに使う扇子⦅扇子の話⑤⦆
日本の伝統文化と扇子
扇子は様々な場面で使い分けられてきました。
古い歴史を持つ扇子は、宮中や寺社などでの儀礼、能や狂言・日本舞踊・茶道・落語・講談などの芸能、投扇興(とうせんきょう)などの遊興、ひな祭り〔人形の持つマメ扇(まめせん)〕などの民俗行事など幅広く使われていたのです。
江戸時代までは、最もメジャーな贈答品の一つが扇子だったことから分かるように、おめでたい品であるうえに用途も広く、また何かとよく使うものだったといえるでしょう。
扇子の種類
扇子はまた、用途に合わせて名前が付けられています。
能や狂言で使う能扇(のうおうぎ)、日本舞踊で使う舞扇(まいおうぎ)、茶道で使う茶扇(ちゃせん)、落語で使う高座扇(こうざせん)など、主に用途によって区別されています。
ほかにも檜の板で作った檜扇(ひおうぎ)や白檀という香木で作った白檀扇(びゃくだんせん)など、材料の名前がついたものもあります。
また、結婚式や葬儀、上棟式といった人生の大きな節目では、必ず扇子を使うことになっていたように、扇子は日本人の生活と文化に深く結びついていました。
つまり扇子は、日本人が長年かけて作り上げてきた礼儀作法に欠かせない基本アイテムだったのです。
ここまで見てきたように、日本の歴史と風土に合わせて進化を遂げてきた扇子は、用途にあわせて実に多種多様なものが生み出されてきました。
その大半を、扇子と団扇の専門店・松根屋 〔東京都台東区浅草橋2‐1‐10〕 では扱っています。
みなさんも ぜひ一度、日本文化の粋・扇子をみに来てください。
松根屋ホームページ https://matsuneya.jp/ (外部リンク)
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