小学生が学校の外で活動しているのを見ると、なんだかほほえましい気持ちになることはありませんか?
ところで、いったい何をしているのだろうと気になるの方も多いと思います。
そこで今回、地域の隠れた魅力をお届けする鳥蔵柳浅が、台東区立台東育英小学校 児童たちの消防写生大会をご紹介します。
消防写生大会とはどんな行事?
消防写生大会は、台東育英小学校の新二年生が柳北公園(東京都台東区浅草橋5丁目1-35)で、実際に消防車と消防士、救急車と救急救命士にモデルとなってもらって、これを写生する行事です。
これは、写生ですので美術の授業の一環ですが、同時に救急と消防に接することで身近に感じることで、防火防災教育を行う狙いも込められています。
例年4月は、進級した興奮の余韻も残るとともに、昨年入学した子供たちも二年生になって新入生のお手本とばかりに張り切っている時期にあたっています。
これに加えて、学年最初の校外の行事にワクワクした様子が見るだけで伝わってくるようでした。
子供たちにとって柳北公園とは?
柳北公園は台東育英小学校から歩いて約10分、かつての肥前平戸藩松浦家の上屋敷跡に作られた公園です。
じつは、普段子供たちが遊んでいる場所でもあるのですが、普段とは違った雰囲気に、子供たちも興奮が隠せません。
さらには、お散歩に来た保育園児たちが「おにいさん、おねえさん」たちの様子に興味津々ですから、子供たちの緊張はいやがうえにも高まるのでした。
どんな作品ができるの?
先に述べ都ように、消防写生大会では、本物の消防ポンプ車と救急車、これにフル装備の消防士さんと救急救命士さんがモデルについてくださいます。
これを子供たちは、自分の好きな角度を選んで写生にかかるのです。
もちろん角度によって難易度が変わる画題ですが、子供たちはそんなことは気にしないようで、 カッコいい!と思う角度を熱心に選んでいました。
私が見たところ、斜め前方の角度が人気で、消防車と救急車は同じくらいの子供が描いていました。
見ていると、正座する子や胡坐をかく子、中には寝転んでしまう子もいたりしますが、子供たちはみんな真剣に取り組む姿が強く印象に残りました。
子供たちが夢中になって描くのは、きっと子供たちが消防車や救急車が大好きだからに違いありません。
前にも触れましたが、周りで遊ぶ保育園の子供たちも興味津々、子供たちが描く絵をのぞき込んだり 消防車や救急車に見とれたりしている姿がまた、私にはほほえましく思えるのでした。
過去には思わぬハプニングも!
モデルを勤めてくれている消防車・消防署員や救急車・救急救命士のみなさんは、出動の合間を縫っての参加となっています。
ですので、もし写生大会の途中で出動命令があれば、モデルを中断して出動することとなるのです。
実際に途中で消防車が出動するケースがあったそうですが、その時のは消防車が出動する迫力に子供たちは感動した、と耳にしました。
取材させていただいたときも、写生大会終了直前に救急車への出動命令が出されて出動したのには、ちょっとびっくりでした。
作品はどこで見れるの?
今回描かれた子供たちの力作は、小学校の玄関ホール横の掲示板や教室横ワークスペースで展示されます。
もし機会がございましたら、みなさんぜひ一度ご覧ください。
消防写生大会は、春の陽気の中、子供たちが一心不乱に絵を描く姿は 大変ほほえましい光景であるとともに、大切にしたい行事だと思いました。
みなさんで地域の子供たちの成長を見守っていきましょう。
私たちの町の小学生は、さまざまな学校行事を通じて成長していきます。入学式にはじまり、写生大会、町探検、七夕、運動会、遠足、学芸会と音楽会、席書会、そして修学旅行と卒業式。
そして六年間で様々な体験をして大人になて行く子供たちを、町のみんなで見守っているのです。鳥蔵柳浅では、子供たちの地域学習と、それを支える町のみなさんを応援しています。
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