前回は娘たちとたのしく童謡『証城寺』を歌い踊った後、谷崎潤一郎作品で狸の腹鼓が聴けるとの記載で盛り上がった扇橋、この橋は今どうなっているのでしょうか?
早速見てみましょう。
初夏の陽気の中、汗だくになって自転車を走らせます。
途中の名橋の数々に後ろ髪惹かれながらも、何とか現地に到着しました。
その第一印象は、「ここであってるの?」
橋の周りは全くの町で、何もない感じです。
もう少し南には木場公園もあるのだけど、特に目につくものはありません。
というか、橋自体もあまりにもそっけない、特徴のない、いうなれば無表情の橋です。
わずかに親柱を兼ねた扇か波みたいなデザインの留柱に橋の名を刻んだプレートがはめてあるくらい。
高欄の格子もよく見かけるタイプのものですし、橋詰公園も猫の額程度です。
橋の説明板などもなくて、少し離れてみると橋の存在自体に気が付かないかもしれないかも、と思えてきました。
扇橋は、扇橋町の名の由来にもなっているので、街の象徴的存在として もうちょっと装飾的なものがあるかと思っていただけにちょっと意外です。
ここで、公表されている扇橋のデータを江東区HPから上げてみます
扇橋(おうぎばし)
橋梁番号 19S
設置個所 白河四丁目~扇橋一丁目
路線名 特殊都道474号
河川名 大横川
橋長 27.25m
有効歩道幅員 6.5m
橋面積 648.6㎡
橋形式 1径間スチールガーダー
架設年次 H17.3架替
データを見ても、特別なことは書いていません。
狸から始まった今回の扇橋のお話、この橋はつまらない橋なの?となっちゃいそうです。
きっと何か魅力があるはず、次回はもう少しこの橋の歴史を探ってみましょう。
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