サボったツケで悪戦苦闘して準備した所得税青色申告、準備万端整えていざ税務署に向かいます。
私は主夫なので、さきに奥さんの確定申告をしてから自分の青色申告を行います。
二つの申告は続けて同じ日にしましたので、税務署を訪れてから確定申告までについては前の記事をご覧ください。
奥さんの分の確定申告の確認が終わると、いよいよ私の分の所得税青色申告の内容を確認してもらいます。
年配男性の税務署職員さんが私の作った決算書に目を通していきました。
二、三事実確認の質問が出た後、ぽつりと「できてますね。ところで、決算書の控えはいらないですか?あった方が便利ですよ。」
ああそうだった、同じ内容の決算書を正本と控えの二通用意しないといけないのを忘れてた!職員さんに作っていない旨を伝えて謝ると、「いやいや、謝らなくても大丈夫ですよ。ちょっと用紙とってきますから待っててください。」
5分ほど待つと用紙を以て戻ってきた職員さん、一部を私に渡しながら作ってきた決算書の内容を書き写すように言われました。
職員さんが次の人の相手をする横で書類を写していきます。
終わると内容を確認して、パソコンでの申告に移ります。
今年は控えの作成を忘れたものの、自分が作ったのを修正せずに提出できたので、ちょっと嬉しかったです。
パソコンでの申告は、奥さん分の確定申告に続いて行います。
画面で指示があるのと、横についてくれている女性職員さんのナビに従ってデータを入力していくと、先ほど提出したのと同じ決算書場面に到達しました。
これを入力すると申告内容確認書、申告内容確認票が自動的に作成されて行きます。
ポチポチと数字を入力していくのですが、これがなぜだか時間がかかってしょうがないのです。
緊張しているからなのか、税務署の独特の雰囲気が原因なのか、あるいは待ってる人のイライラがプレッシャーになっているのか・・・仕事してる時の10倍くらい時間がかかったように思います。
決算書の内容を入力し終わると、職員さんが内容を確認してくれます。
事実確認の質問がいくつかあった後、「では、これからは私が入力しちゃって大丈夫ですか?」との嬉しいし声が!もちろんです、ぜひともお願いしますと即座に答えます。
職員さんを見ると、まるで後光が指しているかのようです。
必要事項をいくつか確認したら、職員さんがものすごい勢いでパソコンを操作しています。
ふと見ると、顔つきもなんだか変わったように見えます。私は時折出される質問に答えるだけで職員さんの横で呆然と立ち尽くしていたのでした。
ニ、三分たったでしょうか、職員さんの「内容をご確認ください」との声で我に返ります。
見るともう出来上がっています。大丈夫ですと答えると、プリントアウトしてホチキスで止めると出来上がり。
ボックスに入れて申告終了です。
すると職員さん、「お疲れ様でした。お待たせした上にお手間をとらせてすいませんでした。」
いえいえ、何をおしゃいます、こちらこそありがとうございました、なんて答えながら職員さんを見ると、笑顔の向こうに後光が指しているように思ったのでした。
考えてみれば、青色申告は自分の事業をじっくり見直す貴重な機会、忙しさに紛れて見難かったもの、見逃していたことを見出すとてもよいチャンスです。
これで私も晴れて自由の身、今年も頑張るぞと決意を新たにするのでした。
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