浅草寺の羽子板市って行ったことありますか?
地元に住む私も、人混みが嫌で、羽子板市の頃は浅草寺に近寄らないようにしていました。
そして「そもそも歳の市と羽子板市、どうして二つ名前があるの?」とか思っていたのです。
この疑問は前回までで解消したのですが、では羽子板市ってどんなところなのでしょうか?
そして実際に行ってみたら、どこか懐かしさの残る見ごたえ満点の行事だったのです!
そこで今回は、羽子板市の見物記を二回にわたってお伝えしたいと思います。
【浅草羽子板市 目次】 その1:羽子板市の歴史(前編) / その2:羽子板市の歴史(中編) / その3:羽子板市の歴史(後編) / その4:羽根突きしたことありますか? / その5:羽子板ってなに? / その6:羽子板市に行ってみました① / その7:羽子板市に行ってみました② / その8:ガサ市に行ってみました
浅草寺境内で羽子板市の初日、17日は朝から雨、お昼ごろにようやく上がったものの、肌寒く、厚い雲が取れません。
雷門をくぐると、仲見世通りは相変わらず外国人旅行者でいっぱい、着物姿の方も多いのですが薄手なのでなんだか寒そうです。
そうこうしているうちに、いよいよ仲見世裏を通り抜けて宝蔵門から境内に入ります。
そして宝蔵門前からさっそく羽子板の露店が並んでいるのだけど、個々はちょっと我慢して、まずは観音様を拝みに行くことにします。
こうして浅草寺本堂に到着、一見したところいつも通りの賑わい、羽子板市だからもっと込み合うと思っていたので、ちょっと意外です。
さて、お参りもしたので宝蔵門まで戻って、羽子板の露店が並んでいる辺りをぶらぶらと散歩することに。
眺めていると、みなさん足を止めて写真を撮ったり近づいて見たり、非日常的な光景に気分が高まっているのが分かります。
押絵羽子板の華やかな色彩はインスタ映えするのでしょう、ものすごい人気で人だかりができています。
ここで改めて、羽子板市でどんな感じでお店が出ているのか、ざっと見渡してみましょう。
どうも羽子板の露店は、宝蔵門と本堂、五重塔に囲まれた20~30m四方のエリアと宝蔵門前に集まっていて、そのほかの境内、参道を挟んで右側一帯は、飲食系の屋台が並んでいるような印象です。
江戸時代の錦絵と比べると、お店の数が若干減っている印象を受けますが、それでも150軒くらいの露店があるのではないかと思います。
中でも やはり人気があるのは押絵羽子店、店前には多くの人が集まってスマホで撮影したり、羽子板店をバックに自撮りしています。
しかもみなさん笑顔で大はしゃぎ、やっぱり特別な景観なんですね。
見たところ、多くの外国人旅行客が撮影している中に、日本人のカメラマン、さらにはテレビ局のカメラまで混じる盛況ぶりです。
確かに、羽子板市は季節の風物詩、師走を象徴する風景だと、大いに納得したのでした。
ところで、見ていると羽子板を撮影する方は多いのですが、買う方はほとんど見かけません。
そこで思い切って、お店の人に値段を聞いてみたところ、押絵羽子板ではなく手描きの羽子板を勧められました。
こちらなら数千円で購入できるとのこと、確かに狭い家の中で飾るとしたら、おススメの手描きの羽子板が限界でしょう。
どうやら見るだけの客と見抜かれたらしく、押絵羽子板は高い、と言われてそれ以上聞けませんでした、店員さんさすがの眼力です。
今回は羽子板市のにぎわいを、ざっと見てきました。
次回では、さらにじっくりと見回って、羽子板市のディープな魅力を探ってみたいと思います。
【浅草羽子板市 目次】 その1:羽子板市の歴史(前編) / その2:羽子板市の歴史(中編) / その3:羽子板市の歴史(後編) / その4:羽根突きしたkとありますか? / その5:羽子板ってなに?/ その6:羽子板市に行ってみました① / その7:羽子板市に行ってみました② / その8:ガサ市に行ってみました
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