おいしい和菓子って、食べると元気出ますよね!
なかでも、老舗の逸品は歴史までが味わえるのが何よりうれしいところです。
今回は、我が町が誇る和菓子の老舗、梅花亭さんの名物、子福餅と三笠山、梅最中をおいしく食べちゃいましょう!
【梅花亭 目次】極上の和菓子:梅花亭① / 梅花亭名物・子福餅と三笠山、梅最中!:梅花亭②
梅花亭さんのお試しセットを頂きました!
一つずつ楽しみながら見ていきましょう。
子福餅
まずは梅花亭(東京都台東区柳橋1‐2‐2)の名物、一番人気の子福餅!
厳選された十勝産小豆を使用した餡は、まさに絶品、あまりの美味しさに、家族みんなが言葉を失ったほどです。
「ふっくらと焚き上げた小豆を一晩蜜の中に漬け、小豆の丸みを損なわないように、ていねいに練り上げたつぶし餡を、求肥で包んだ、かわいらしいお菓子です。」
そうか、この食感、そして程よい甘さはそんなに手間をかけたものなのか!と感心しつつ、ひと噛みで数粒あたる小豆の歯ごたえと、小豆の香りの残る上品な甘さを堪能です。
私は、がぶりがぶりと二口くらいで食べちゃうのがお気に入りです。
口いっぱいに餡の甘みが広がり、小豆の香りが鼻に抜けるだけでなく、求肥のむちっとした食感が残って この上ない幸福を感じることができますよ。
三笠山
次は私の一番のおすすめ、三笠山。
「劇聖」九代目市川團十郎が激賞した歴史的逸品です。
「小麦粉、卵、砂糖を使った焼き皮の中に はさまれた青エンドウの餡は、明治の中頃、祖々父市太郎が苦心の末作り上げたもの。一人の職人が、一日かけて全て手焼きするため、一日限定三百個程度が限界です。」とのことです。
確かに、鶯色の餡に焼き目の鮮やかな薄皮は、ビジュアル的にインパクト絶大、手間暇かけた芸術品だったのか!
餡の鶯色と焼き色のコントラストは見事、円盤型のフォルムも美しく、そのかわいらしい姿は愛惜しくなるような素晴らしさです。
歴史的逸品を、私はまず1:3くらいの大きさで二つに割ります。
断面をじっくり鑑賞したあと、小さい方を一口で。
上品な青エンドウ豆の甘さと香り、これに焼き皮の香ばしさが加わって、得も言われぬハーモニーが口いっぱいに広がります。
次に、大きい方をガブリ、皮の食感がたまりません。
皮の直接的な甘さが舌に広がった後に、青エンドウ特有の奥ゆかしい甘さと爽やかな香りが口の中に広がってきます。
これを「奈良の若草山の山焼きの姿、緑の餡は若草の芽」とは、さすがは劇聖九代目、美味さと巧さに感激です。
三笠山は、持っている歴史まで味わえる逸品でした。
三色梅最中
いよいよ最後、三色梅もなか。
創業以来の名物、実はそれぞれ餡が違います。
「紅梅には千鳥餡、白梅には漉し餡、たそがれの梅には小倉餡」、焼き色をたそがれに例えるとは、と 今回は小倉餡。
梅もなか、まずは上下二つに割っちゃいます。
行儀は良くないけれど、餡の美味さを堪能するにはこれが一番!
はみ出ていた餡だけを一口、小豆の香りと上品な甘さが口いっぱいに広がってこの上ない幸せ気分!
少しだけ残した小豆の粒、このわずかな歯ごたえが食べた幸福感をさらに高めてくれちゃいます。
割った二つを再び合わせて。
今度は皮の上からガブリ!サクッと一瞬、皮の食感がたまりません。
そしてあんこの幸福が押し寄せてきて、脳内に暖かな春がやってきたように感じます。
逸品を生み出す梅花亭さんに感謝、これを下さった方に感謝、あまりの美味しさに、もう感謝しかありません。
梅花亭の和菓子は手間暇かけて作り出した芸術品、みなさんも一度味わってみては?
なお、本文中の引用はすべて梅花亭ホームページから行っています。【梅花亭HP[https://www.rakuten.co.jp/baikatei/?fbclid=IwAR27_gEfEApOj7Wbh7-5RFEWfmjQxutV1hKzc5GP9_PDtiq40-8fBcVnl4E]】
【梅花亭 目次】極上の和菓子:梅花亭① / 梅花亭名物・子福餅と三笠山、梅最中!:梅花亭②
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