【隅田川橋梁群ライトアップ】①橋と東京スカイツリー、光の競演 / ②ライトアップ冬バージョン / ③永代橋ライトアップはじまる / 吾妻橋ライトアップ開始!
永代橋のライトアップが開始されました。
東京都によると、北は白鬚橋から南は工事中の築地大橋までの隅田川に架かる12の橋をライトアップする計画で、現在は駒形橋、厩橋、蔵前橋の夜間ライトアップを実施しています。
これに加えて、改修工事が終了した永代橋についても、2020年1月24日からライトアップを開始しました。
またライトアップ・カラーについては、橋の欄干部分を季節ごとに色彩を変化する演出が行われます。
さらに永代橋のライトアップ開始を記念して新色に変更されました。ライトアップの時間は日没の15分後から23時00分まで。
永代橋は東京都中央区新川一丁目と江東区佐賀一丁目を結ぶ橋です。
深川の渡しのあった場所に、元禄11年(1698)に五代将軍徳川綱吉の50歳を祝って架橋されました。
現在の橋は、明治30年(1897)竣工の鋼鉄製トラス橋が関東大震災で炎上したために、復興事業で大正15年(1926)に竣工しました。
日本で最初に作られた径間長100mを超えるタイドアーチ橋で、当時の日本土木の粋を集めた名橋として重要文化財に指定されています。
2007年、同じく隅田川に架かる勝鬨橋と清洲橋とともに指定されました。
頑強を絵にかいたような力強い構造と当時としてはけた外れの巨大さを誇った鋼材、これを止める無数のリベットと、この橋は男性的な美しさを持つ名橋と呼ばれ、上流のつり橋・清洲橋が女性的なことと好対照に見られています。
しかし、永代橋の持つアーチを遠望した時、その優美な曲線が 周囲のビル群が持つ直線的構造と対照をなして、そこはかとない気品を感じさせてくれます。
今回は、以前からあった青い照明をさらに鮮やかなものに改良したことに加えて、アーチの曲線を強調する照明と欄干部分に目の覚めるようなライトブルーの照明を加えたことによって、橋全体の持つ優雅な気品を際立たせている印象。
橋梁に近づくと、鋼材の醸し出す構造美と無数のリベットが力強い男性美を思わせるのと対照的で、このギャップが橋の新たな魅力を引き出しています。
なお、永代橋のライトアップ開始に合わせて蔵前橋、厩橋、駒形橋のライトアップカラーの一部が変更されました。
では簡単に、三橋の見どころを下流側から順次見てみましょう。
蔵前橋は美しい三連アーチと密なトラス構造が見どころです。
流れるような三連アーチと橋梁と力強い連続トラス構造の美しさを、爽やかな黄色が華やかに彩ります。水面に移る姿も印象的です。
厩橋は、無骨ともいえる頑強なアーチを落ち着いた緑色の照明によって優雅な雰囲気をまとう姿は必見です。
駒形橋は、橋の上に数多く設置されたライトは大正モダニズムの流麗なデザインで、橋上に気品あふれる空間を作り出しています。
爽やかで清潔感あふれるライトブルーの照明は、橋を気高く美しく見せてくれるのが印象的。
近年はドラマや映画のロケ地となっている人気のスポットです。
ライトアップされた橋梁が、あらたに永代橋を加えて4橋となりました。
みなさんもこの機会に、夜の隅田川テラスを散歩してみませんか?
なお、隅田川沿いは遮る物がなく、風が強く吹き抜けて寒さが厳しいことが多くあります。
みなさん十分な備えをして隅田川テラスにお出で下さい。
この記事を執筆するにあたって、東京都建設局 報道発表資料(2019年8月9日、2020年1月14日)を参考にしました。
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