柳橋1丁目、花街の名残・粋な古民家

台東区柳橋1丁目、昭和20年代の住宅です。

かつて花柳街だった柳橋の路地の奥にひっそりと建つこの建物は、個性的で多種多様な窓が魅力的。

写真では2棟に見えますが、もとからこれで1棟なのも面白いところです。

今回はこの建物の魅力を探ってみましょう。

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【柳橋1丁目、花街の名残・粋な古民家外観】

この建物のチャームポイントは、2階の窓でしょう。

左の窓は、不思議な構造をしています。

一見、大きな引き戸に見えますが、上部の小窓と足ものと小窓が本当の窓。

右手の手すり付きの窓もおしゃれです。

独特の造りの建物は、やはり花柳街と関係があるのでしょうか。

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【柳橋1丁目、粋な古民家2階】

この建物について、芸者さんの家だとか、中に踊りの稽古場があるとか、いろんな噂話を耳にしました。

実際のところは不明ですが、そういわれると、そこはかとなく艶っぽい雰囲気も感じられます。

屏にも風情がありますし、玄関の冠木門はかなり立派です。

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【柳橋1丁目、花街の名残・粋な古民家外観】

かつて花街として栄えた柳橋にも、再開発の波が押し寄せています。

バブルの乱開発の影響もあり、花柳界をうかがわせるものはほとんど残っていない現状で、この建物は地域の歴史を物語る貴重な存在といえるでしょう。

(2022年11月23日)

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【柳橋1丁目、粋な古民家と新築マンション】

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